感謝の思いしかないお話

＜感謝しかない！と心から思ったお話＞長くなります～けど書き残しておきたい。
信者さんから「身内が事故に遭った。お不動様にお願いして下さい」と、慌てた感じで連絡があった。詳しく聞くと仕事中に薬品を頭からかぶり、やけどとかで緊急に病院へ運ばれたと・・いろんな処置をして命は助かったが、失明の恐れありとの事。
大変だぁ・・・・・・・・
そのお身内の方とはお会いしたことはないけれど、信者さんが毎年お不動様とのご縁は繋いでいました。
私はですね・・心を痛めましたよ・・目が見えなくなる・・...
今まで見えてた人が見えなくなると大変な苦労があるだろうと。。。
「凡体回復祈願」をお不動様に願いました。
お不動様は「今に於いても力は貸し与えておる」と言われました。

そうですね、やけどでもひどくなると命にかかわります。この方は全身に薬品がかかってしまったけど、なぜかうまい具合に薬品のほとんどを洗い流すことが出来、しかも痛みも思ったより感じていない。ここで「なぜかうまい具合に」が、お不動様のなせるわざなのかもしれない。。。

残るは目ですよ・・私は祈りました。一筋の光でもいい！かすかな光でもいい！この方に与えて下さい！でも、お医者様にはほぼ可能性はないと言われたと。。。
私も悲しみでしょんぼり。。それでも毎日祈りました。光を！光を！って。。。
おまいりに来られたお母さん。普通なら嘆き悲しみ神をも恨むでしょう。。。しかし涙ながらのお母さんから出た言葉は「命があっただけでもありがたいと思っています。感謝しています。目が見えなければ私が支えてでも頑張らせます」
このお母さんの言葉には私達も心を打たれた。「前向きでいてくれてありがたいね。こんな気持ちで居てくれるともっと神仏のお力を頂けるかもしれんね。そうなるといいね」

「神様に頼めば何でも願い事をきいてくれる」そんな信仰心を持っている人もいるでしょうが、なかなかそうはいきません・・私はいつも言っています。
「自分が一生懸命した分だけですよ。あるとすればそれにちょっと上乗せして頂けるくらいですよ。何事もないのが一番良いのだけれど、どうしても避けられない事があるかもしれない。そんな時の為に何が起こっても乗り越えられるように徳の貯金を沢山しておいてくださいね」
徳の貯金は善行をする事です。
「信者さんはお不動様に願い、感謝し、ご先祖様にご供養を届け感謝します。そして訪れた方はお不動様にパワーアップして頂き、毎日を明るく過ごしています。お堂に来られる人はいつも笑顔です。」これが善行の一つですね。うちの信者さんはこの徳の貯金で助けられている方が多いのです。

それから時々状況をお聞きしながら、またお不動様に「光を！」とお堂でおまいりをするたびに祈っていました。
そしてひと月ほど経った昨日、「おかげさまで退院が出来、ダメだと思ってた目が、片方だけ見えるようになりました！」
もう、その報告を聞いた時は胸がつまった！嬉しくて涙がこみ上げてきた！
私が今更言うとおかしいが「神様は居た。。」そんな言葉が心にす～っと浮かんだ。
「ご家族の純粋に祈る心が届いた！」
片方でも目が見えるのと全く見えないのとは大違いです。
お不動様ありがとうございます。私は心からお礼を言いました。

どうしてこんな奇跡のような事がおきたのか・・と振り返ると、この信者さんの日常の信仰心やお母さんの思い、前向きな思い、何があっても感謝を思う心、そんないろいろがあって良い結果が出たのだと思うのです。これからも更に状況は良くなって行く事でしょう。
「〇〇さん、これで今まで貯めていた徳の貯金は使ってしまったので、これからまた沢山徳を積み重ねておきましょうね」
元気よく笑顔で「はい！頑張ります、ありがとうございます！」と。

お母さんは「お不動様にお願いしたとたんに胸の苦しみが無くなり、辛い私の心の支えとなりました。本当に感謝しています」
笑顔のお母さんと信者さんの姿が嬉しかったです。事故に遭った日の、あの悲しみでいっぱいだったお顔とは別人のお顔を、今、安堵の気持ちで思い浮かべながらこうして書いています。
私も「お不動様、この方たちにお力を与えてくださりありがとうございます」です。感謝。